大槌町における津波災害・湧水環境調査(工事中)
岩手県大槌町は2011年3月11日に東日本大震災の津波により壊滅的な被害を受けました。
鷲見は被災前から岩手県大槌町の湧水について調査しており、2010年12月に共著で、「大槌の自然、水、人」(秋道智彌編、東北企画出版)を出版しています。この本が出版されてひと月あまりで津波の災害となりました。
被災当初、役場も含めた市街地全域が津波に飲まれ、行政機能がほぼ失われました。県からの連絡もつかない状況が長く続きました。被災後しばらくの間、道路交通が十分な状況になく、それ以上に燃料不足が深刻で、個人やボランティアが入っても自信の活動・維持を図れる状態ではありませんでした。人的被害の全体像も見えない状態が長く続きました。本当に名古屋は遠く、もどかしく、状況が改善したときのことを何か考えたいと思っていました。
大槌町は水産業や水産加工などの盛んな小さな町です。海沿いの町は壊滅的な被害を受け,ライフライン・インフラが不自由な中の生活,仮設住宅等での生活を余儀なくされました.また,多くの職員を失い,行政の機能の回復にも長い年月を要しました。
魚類学、淡水魚保全、海洋研究,湧水などに関し、少なからぬ学術研究が行われてきました。鷲見自身も,リアス式海岸での湧水・自噴井帯についての調査に関わってきました。
○年10月に「復興まちづくり創造懇談会」のアドバイザとして、町と関わるようになりましたが、研究者の自分は無力で、私たち一人一人ができることは大きくありません。折に触れ、皆様の協力をいただければとお願いする次第です。
目的は、以下のとおりです。
(1)津波の浸水域と遡上高等の情報整理
(2)湧水の水環境のその後を捉えること
(3)自噴井のその後をとらえること
大槌町 津波被害直後の災害調査の記録
- 第1回調査: 2011年4月4日~7日
現地の状況、津波痕跡「大槌一日目」「大槌二日目」「大槌の写真公開」
番外:「まちづくり、評価関数」PicasaWebアルバム「大槌町津波調査 2011/04/06 by鷲見 その1」「大槌町津波調査 2011/04/05-06 by鷲見 その2」 - 第2回調査: 2011年4月29日~5月1日
津波痕跡調査、湧水域環境調査ブログ記事「大槌に戻る」「大槌2日目」「大槌3日目」「大槌4日目」
PicasaWebアルバム「大槌20110429-0502鷲見調査」 大槌町の津波痕跡の調査結果 2011/05/29現在(鷲見の調査のまとめ。クリック拡大) - 第3回調査: 2011年8月19日~21日
湧水域の環境調査ブログ記事:「大槌の記録① 4月5月8月の比較」「大槌の記録② 源水川」 - 第4回調査: 2011年10月8日~10日
地盤沈下量分布GPS測量、湧水環境調査ブログ記事:「素敵な話・・・大槌の源水川の環境」「地点地表面の沈下量:岩手県大槌町」 大槌町の地盤沈下量分布の調査結果 2011/10/12現在
復興まちづくり創造懇談会第1回: 10月13日、復興まちづくり懇談会第1回ブログ記事:「大槌町復興まちづくり創造懇談会」「反省」「大槌の津波の記録」 - 第5回調査: 2011年11月3日~4日、
復興まちづくり懇談会現地視察、湧水調査ブログ記事:「大槌町,五度目(1日目)」復興まちづくり懇談会 現地視察「大槌町,五度目(2日目)」現地調査 - 第6回調査: 2011年11月25日、
復興まちづくり懇談会、自噴井調査ブログ記事:「6度目の大槌」 復興まちづくり創造懇談会、自噴井調査「大槌町復興まちづくり創造懇談会 2011年11月25日」 まちづくりの議論ここまでの状況をもとに、本を出版しています。 - 第7回調査: 2012年1月7日~9日ブログ記事:
「大槌 自噴井調査 1日目」「大槌 自噴井調査 2日目」「大槌町 調査3日目」 大槌町の残存する自噴井分布の調査結果 - 2012年以降も毎年調査を行っております。その記録はブログにて紹介しています.
ブログ カテゴリー 大槌町関連
大槌町 自噴井戸一斉調査
2013年5月19日、津波で被災した大槌町町方地区に残された自噴井戸の一斉調査を実施しました。
これは町・生涯学習課主催,鷲見が指導,の体制で行ったものです。参加いただきました町内・町外の方々,そしてボランティアでご協力いただきましたチュータースタッフの皆様,町生涯学習課の職員の皆様ラーメンの炊き出しのボランティアの遊佐町の方々,ご協力・ご参加いただき,誠にありがとうございました。
データの取りまとめなどは鷲見が担当しております。
調査結果当日の写真の一部
報道の状況 末尾の「記事と報道」にも挙げています。
当日夕方・夜のテレビ: IBC岩手放送「ニュースエコー」(5/19および5/29)
岩手朝日放送(5/19)
NHK(5/19)
翌日新聞朝刊: 岩手日報(5/20朝刊1面) 河北新報(5/20朝刊) 朝日新聞(5/20朝刊) 産経新聞(5/20朝刊) 共同通信配信先
大槌町に関するメディア情報
- 2012/10/18 本の出版について
災害後の東北での活動を元に、共著での本が出版されました。
森誠一(岐阜経済大学・教授) 編
「天恵と天災の文化誌 ~三陸大震災の現場から~」
東北出版企画、2012年9月、241ページ.
ISBN978-4-88761-084-2、定価2,000円(税込)
鷲見哲也の共著部分は次の通りです。
第2章「大槌の津波、湧水、まちづくり」、 44ページ
はじめに
自身の震災体験
震災後の調査 ~ 源水と井戸
震災後 ~ 湧水・自噴井とまちづくりへ
そのときに考えたこと ~ 逃げること、自治体相互支援、メディア
まちづくりとリスクと覚悟
おわりに ~ 時間的切迫性と、矛盾する前後関係の中で
- 「人と水」シンポジウム(震災前)
(2009年11月,岩手県大槌町)
震災前に,岩手県大槌町で開かれたシンポジウムの記事が新聞に載りました。
当時,湧水環境の変化について調べていました。
水がおいしい、そして海の幸もおいしい、良いところです。
ブログでも少し紹介しています。