個人研究活動
研究室の活動と合わせて、鷲見が単独で、あるいは他の分野の研究者と共同で以下の調査研究を行っています。
分野は主に、次の4テーマです。
| 全国各地で起こる水災害について調査しています。 | |
| 地域防災のための水害リスク調査や解説を行っています。 | |
| 各地にある湧水河川について、魚類生態学などの研究者と共同で調査研究を行っています。 | |
| 堰堤の多い河川で、日射や気温上昇による河川水温上昇について調査を行いました。 |
| 全国各地で起こる水災害について調査しています。 | 地域防災のための水害リスク調査や解説を行っています。 | 各地にある湧水河川について、魚類生態学などの研究者と共同で調査研究を行っています。 | 堰堤の多い河川で、日射や気温上昇による河川水温上昇について調査を行いました。 |
水災害調査
全国各地で起こる水災害について調査しています。
近隣での災害については現地に入って状況を把握しています。
現地の状況の把握にとどめ、種々の公表資料・情報との対比によって全体像やディテールを説明できるよう努めています。
また、補足の測量など行って、定量的に原因を明らかにするケースもあります。
詳細は鷲見の個人ブログに掲載しています。
早い段階での情報提供が、災害復旧関係の業務に携わる方の参考になったり、メディア取材につながったりするケースがあります。
■ 水災害調査の記録
- 2024年09月08日 東北4県における豪雨災害 (2024年7月25日~発生)現地視察 ブログ
- 2019年10月13日 千曲川氾濫 2019年10月13日の台風19号(東日本台風)による災害 現地視察 ブログ
- 2015年12月16日 鬼怒川氾濫 現地視察 ブログ
- 2011年09月20日 台風15号 庄内川・天白川等(名古屋市)の氾濫について ブログ
- 2011年09月04日 那智川氾濫 ブログ
- 2011年03月11日 東日本大震災 岩手県大槌町の津波被害 調査特集ページ ブログ
- 2010年07月15日 可児川氾濫 ブログ
- 2009年10月09日 台風18号 山崎川など愛知県の被災状況 ブログ
- 2009年08月09日 佐用町豪雨災害 ブログ
- 2008年08月29日 岡崎市伊賀川 ブログ
水害リスク調査
地域防災のための水害リスク調査や解説を行っています。
河川下流域や中小河川周辺の自治体(区、市町村)など、比較的小規模なエリアについて、水害リスクの調査を行います。
これは、地域の水災害リスクが高く、住民避難対応などに不安がある自治体等での講演・解説などのご依頼に応じ行っているものが多いです。
ハザードマップ、過去の水災害履歴、治水施設の整備状況、地形や土地利用の特色などの資料調査を中心に行いますが、必要に応じ現地調査も行います。
過去の災害の特徴・要因・背景を捉え、必要に応じて報告・解説を行います。
依頼があれば、地域住民や関係者に向けた学習会や講演なども行っています。
また、企業からBCP/BCM(事業継続計画・管理)の観点で相談を受けたり、社内の講演を依頼されるケースがあります。
地域の水害リスクの解説、事業所の状況に応じたリスクの考え方の参考情報提供なども行っています。
特に、公表されているハザードマップの「想定最大」の条件の考え方に悩まれるケースがあり、リアリティはどのあたりにあり、当面の対応・投資においてどの災害のどのようなケースから重視していくべきなのか、という点を、その地域に応じて検討します。
■ 水害リスク調査の記録
- 名古屋市南区(大同大学)
- 名古屋市緑区(社会福祉協議会)
- 蟹江町(福田川)
湧水環境調査
各地にある湧水河川について、魚類生態学などの研究者と共同で調査研究を行っています。
湧水特有の生物の保全を考える上で、その湧水の量や水温・水質について同時に考えることが必要ですが、地下水を直接の起源としており、簡単ではありません。
湧水に依存する生物の生息可能な条件が厳しいため、絶滅の危機にある生息場が湧水の変化によるものであればその原因と改善策を水の側で調査する必要があります。
また、現在は安定していても、将来に対して安心できるかわかりません。
その湧水の起源である地下水やさらなる水源である河川・扇状地・山腹などの流域とのつながりなどを把握し、土地利用や揚水の状況、河川の流量・水位などとの関係をとらえておくことで、守るべきものが何なのかを把握しておくことで危機を防止できます。
こうした観点で、湧水やこれに関係する物理環境を調査することを行っています。
どうして変化してしまったのか、あるいは今後悪化しないようどこに注意すべきなのか、などを説明できるようにすることを目的に調査し、解説しています。
- 研究キーワード
- 湧水、湧水環境、河川環境、地下水、伏流水、伏流水流動特性、水質形成、水温形成、わんど、人工わんど、たまり、砂州、交互砂州、河床材料、 トゲウオ、ハリヨ、イトヨ
- 研究サイト① 岩手県大槌町
- 対象:源水川湧水など大槌川支川の湧水群、大槌自噴井帯(市街地町方地区・安渡地区)一帯
概要:東日本大震災による湧水環境への影響など
- 究サイト② 山形県遊佐町
- 対象:山形県遊佐町の牛渡川湧水群・胴腹滝など鳥海山麓および市街地自噴井群一帯
概要:鳥海山麓の砕石場による周辺湧水環境および市街地自噴井地下水への影響 - 研究サイト その他
- 岐阜県:大垣市の自噴井戸群、牧田川扇状地と湧水地一帯
京都府:木津川の砂州伏流水
河川環境調査
知床半島にはオショロコマという冷水性の魚類が生息していますが、地球温暖化によって生息場の減少・消滅が危ぶまれています。
一方で、知床半島沿岸には多数の急流の小河川が海に向かって流れており、半島の地形の成り立ちから多くの土砂が出るため、沿岸を通る道路を守るために砂防堰堤が多数設置されています。
一般的な砂防堰堤ではその上流に溜まった土砂で平坦で浅く幅広な水面ができるため、特に夏に晴天が多いオホーツク海側では日射や気温上昇により水温が上昇するのではないかという仮説のもと、調査を行いました。
水温、流量・水深・流速、河川地形、気象条件(温湿度・日射・風光風速)などを現地調査し、広く浅い水面に日射が入ることで、急激に水温変動していることが明らかになっています。
一方で、堰堤は滝落ちを発生させ、滝つぼを作ります。
滝落ちの粒状は風を起こし蒸発も促進します。
滝壺に巻き込まれた空気にも蒸発が生じます。
これが水をわずかに冷却させる効果が発生させることから、夏季には強い加熱と弱い冷却を繰り返している、ということが考えられます。
研究室での学生の滝実験は、このアイデアが起点になっています。
- 研究キーワード
- 知床、オショロコマ、砂防堰堤、流れの平坦化、日射、熱収支
滝落ち、膜状、粒状化、抗力、巻き込み、吹き出し、潜熱・気化熱、冷涼 - 研究サイト① 北海道斜里町 知床
- 対象:金山川砂防堰堤群(連続して多数設置)、ほか
概要:夏季晴天時の堰堤上流の平坦浅瀬の日射・気温による水温への影響




